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中高生の矯正症例

中高生の矯正症例 R.Hさん治療記録

大阪府内でも有数の進学校に通いつつサッカー部に所属、そしてポジションはキーパーを勤めるR.Hさんは、まさに文武両道。

R.Hさんの治療概要

R.Hさんは、右上2番目の歯が内側にはみ出していること。前歯の変色を気にされて来院されました。

歯並びが悪くなったのは、歯列が狭いことが原因。診察してみると、上下ともに歯の並びがかなり狭くなっていました。

治療経過

上下歯列を拡大しながら奥歯の傾きを整え右上2番目の歯を外側に

上歯列が狭くなったことで下奥歯は内側に倒れてしまっています。これが原因で、しっかり噛み合っていません。治療では上下歯列を拡大しながら奥歯の傾きを整え、右上2番目の歯を外側に移動させることにします。

上下歯列に装置を装着して歯並びの調節

矯正治療開始後、上下歯列に装置を装着して歯並びの調節を行いました。ついで右上2番目のスペースを確保、歯を前方に引っ張り出します。

上奥歯に白い樹脂を盛り足して噛み合わせの位置を一時的に変更

内側にはみ出している上の歯を前方に引っ張り出す際、下前歯が邪魔してしまいがちです。特に男性では噛む力が強く、上2番目が前に出にくい傾向にあります。

そのため、上奥歯に白い樹脂を盛り足して噛み合わせの位置を一時的に変更しました。矯正中は変更した噛み合わせ位置に多少の慣れが必要で、食事時や発音時には注意が必要です。

ただこのような変更は、若い方ほど順応性が高い傾向にあります。R.Hさんも、変更した噛み合わせ位置にすぐに慣れることができました。

治療経過

上2番目の歯が、下の歯を乗り越えました。乗り越えてしまえば、前回の治療で盛り足した樹脂は全て削り取り、噛み合わせの調整を行います。

内側に倒れた奥歯は年を重ねていくうちにますます倒れてしまう

R.Hさんのように、奥歯が内側に倒れていると若い間は問題なくても、年を重ねていくうちに噛む力を歯や骨が支えきれなくなります。その結果、傾斜している歯はますます倒れてしまいやすくなります。

今回の治療では、内側に倒れていた下奥歯を起こして、上下奥歯が噛み合う力をしっかり支えられる状態を目指す矯正治療を実施。治療後は歯列も広がり、がたつきも改善することができました。

主訴 叢生
診断名 Angle Class I 叢生
初診時年齢 14歳8か月
装置名 マルチブラケット装置
抜歯非抜歯 非抜歯
治療期間 2年3か月
費用の目安 約82万円+消費税(検査料金、都度の処置費用等も合わせた総額)
リスク副作用 歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(本症例では軽度の歯肉退縮を認めた)、矯正器具装着中のカリエスリスク増大(本症例では大臼歯にカリエスが発生し、その後う蝕処置)

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